弊社でほんの少しお手伝いさせていただいた
くらもちふさこ先生の「くらもち花伝―メガネさんのひとりごと―」
2月26日(火)に発売されます。
うれしい。
ただただうれしい。
筆者の家は、本を売っていたので、まんが雑誌は発売日に何でも読み放題だったんですが(昭和の話なので許してくださいネ)単行本はぜいたく品扱い。小さい頃はほぼほぼ買ってもらえなかったんです。まあ、十分すぎる位にまんがを読みふけっていたので、買い与えない親の気持ちも今となっては分かります。
それでもコミックスとして持っていたのが「萩尾望都作品集(プチコミックの赤いやつ)」と、くらもちふさこ先生の「いつもポケットにショパン」でした。単行本禁止したはずの母親自身が買っちゃったものなんですけど(笑)。何度読んだだろう。そして何度励まされただろうか。という本のイラストが表紙…………
いやーうれしいなあ。(ぐすん)
発売記念にちょっとだけ制作秘話を。
くらもち先生のおしゃべりは、ショパンの「子犬のワルツ」のように歌うんです。キラキラしていて、声をお聞きしているだけで気分がウキウキします。その、弾むおしゃべりの楽しさを何も手を加えずそのままお届けしたかったんですが、くらもち先生ご自身が奇しくも本書でおっしゃる通り「文字で音は鳴らせない」のです。いや、鳴らせるライターさんもたくさんたくさんいらっしゃると思いますが…語っていただいたまんが家人生の厚みに対して、編集サイドの圧倒的力不足。テープのままコンコンパカッとパッケージにできたらよかったのに! と、何度お手伝い中に思ったことでしょう。
さておき。
この本は、読めば必ずくらもち作品を読み返したくなる魔法の書であります。
一度読んだ方。くらもち作品は、時間を置いて読み返すと、何度も読んだはずのページから今までと違う「キラキラ」が見つかります。さらに身近な人や風景が愛おしくなります。この本で先生が語られた制作秘話を読むと、もっと違った味わいを感じることができるはずです。
くらもち作品をまだ読んでないという方、ラッキーです。このときめきの扉を、平成も終わるというこれから開けられるなんて…フフッ(先輩面)。
これから何年もの間、お楽しみいただけるまんがと出会えます。「ちょっと大人になったかしら?」と思った頃にもう一度読み返すと、すばらしくおいしくなるのがくらもちまんがです。2日目のカレーの法則です。
そんなキラキラ「+α」の日常が体験できる
「くらもち花伝―メガネさんのひとりごと―」。
ぜひ書店さんでご予約いただけますように。
くわしくはこちらで。
【「くらもち花伝」公式サイト】