お知らせ最近のベイジュ

ひっこしとさんすう

 

2025年5月19日 ベイジュの事務所は現在地から徒歩5分ほどの場所に引っ越します。前回の記事でも予告(リンク)しました。

ん? このくだり、数年前に聞いた(リンク)…と思われた方、正解です。弊社、2016年に創業して以来、このあたりをうろちょろしておりましてぇ…(ごにょごにょ)公式には2回目の引っ越しとなりますが、実際はもっと多く引っ越しておりましてぇ…(ごにょごにょ)この際、そのあたりの事情をつらつら綴ってみようかなと思います。

 

「A」の時代

ベイジュが最初に神保町事務所を構えた部屋を「A」としましょう。

「A」はとても立地が良く、過ごしやすく、一同お気に入りでありました。会議室すらないまるで普通のアパートのようなたたずまいで、あるものは居眠りをし、あるものはゲームをしている中、校了をするものもある、という具合でしたが、気にせずオープンなスタイルで過ごしておりました。(実はこの時代が一番長かったです)しかし、2020年に襲ったコロナ禍で様相が一変します。「リモート打ち合わせ」なるものが増えまして……社内の会話の混線が極まりました。そこで近くに「B」という小さな部屋を借り、打ち合わせスペースを作ろうという話になったのです。

「A+Bの時代」

 

靖国通り沿いの3階にあった「B」。なんというか、とても秘密基地っぽく、我々気に入っておりました。この記事を書いておりますmはひそかに「おねんどセット」を棚に隠し置き、ぶらりと訪れては粘土細工などを作ったりしていました(仕事の息抜きですよ、ええ、働いています)。窓際の席などは、親分(現会長)に頼んで壁面にフェイクレンガをはりつけてもらい、レトロカフェ風の雰囲気になっておりました。

が、早晩壁にぶつかることになりました。

「A」+「B」から「C」+「B」へ

 

「A」と「B」の2室体制から2年ほど経った頃、「A」の手狭さを解消できなくなってきました。新しくご依頼頂いた業務で、滞留する荷物が増えたのです。

それだけならまだしも、弊社のスタッフがちっともリモートしない、という問題も生じました。正直、「B」を選ぶとき、ちょっと狭いかなと思ってはいましたが、「今後リモートが主流になるだろうし、業務も先行き不透明だから、部屋を広くしすぎるのはやめよう。身の丈でいよう」と思っての選択だったのです。

しかし、弊社のスタッフは、リモートを推奨しても、なぜか会社に来るのです。「一人でお家にいるとあそんじゃってお仕事できないタイプ」が揃っているのだと思います。そして、おやつやゲーム、漫画があり、漫画を読みながら休憩していても怒られないという…むしろ家よりもゆるい空気のせいもあるかもしれません(注:あくまでも休憩時間の話です)。以前、スタッフの息子さんが来社した際「ゆめのようなくうかん」と言っていたことが思いだされます。

とはいえ、「いくらなんでも」な人口密度となっていました。当時の社長(現会長)の席と向かい合わせに会議机を置き、そこに2人座ってる、みたいな…そう、小学生の頃、授業に集中しないいたずらっ子が先生の横に置かれる、みたいな…「密を避けるってなんだっけ?」的な席がゴロゴロしていました。

これはアキマセンなぁ…ということで、再度引っ越しが画策されましたが、貧乏な弊社が引っ越し先に選べる先には限りがありました。いくつか候補があがりましたが、当時我々が選択したのは、近くて「A」よりも少し広い「C」でした。

加えて「C」に引っ越す際、弊社幹部が奇策を講じました。

標準的なオフィスの机は、奥行きが70cmなのですが、引っ越しする際にしれっと机を新調し、ひっそりと奥行きを60cmのものに変更したのです。

画像はASKULのHPより「プラス フラットラインデスク 」(画像クリックでリンク)。奥行700も800もあります

 

弊社のスタッフ、素直さには定評がございます。椅子は旧事務所のものを持っていくのに、机だけがなぜか新調されたことに、だれも疑問を抱きませんでした。ひとりが10㎝ずつ盗まれたことにより、「C」には「A」よりも多くの机が入り、小さいながらも「ドアがついた会議室」もできました。

 

しばらくして「前は机に広げられたレイアウト用紙が、なんか折れ曲がる気がする…」と気づくものがぽつぽつと現れましたが、あとのまつりです。

しかも、この奇策が通用したのはほんの1年あまりのことでした。アルバイトの方にお手伝いいただく業務が増えた結果、席の数がふたたび足りなくなったのです。

 

「C」+「A」(出戻り)

もともと、それほど余裕がない選択をした「C」(つまり今いる場所です)は、当初の予想よりも早くスペースが不足しはじめました。一時期は「B」に荷物を運び入れてスペースをねん出していたのですが、無理なもんは無理でした。そこで「Bよりも少し広い部屋にドカッと荷物を動かせばいいんじゃないか?」と考えたのです。その時、我々の頭をよぎったのが、すでに退去していた「A」でした。取引先への道すがら前を通りますし、近いし、エレベーターもある。恥ずかしながら大家さんにご相談をするとちょうど空室となっていたこともあり、「ええで」と仰ってくれるじゃないですか。そこで我々、謎の一部出戻りを果たします。「B」の荷物を「A」に移し、「C」+「A」体制となりました。

 

が…この体制にも、無理が生じてきたんです。

「C」+「A」(荷物だけ移動)

「A」ができたことで余裕ができたはずですが、「事務所で作業をするスタッフ」の絶対数が増え「C」に集約していった結果、「C」に置いていた荷物用の棚スペースを潰す必要ができました。そこで、大型の棚を何台か「A」に移動し、「C」に机をいくつか足したのです。この時、ちょっとだけいい台車を買った(リンク)りしました。

そうして、いろいろあって新しくaが社長に就任し、ご挨拶まわりが終わって数ヶ月たったころのことです。

aが「謎の図面」をチャットワークに送ってきました。それが「D」でした。

 

そして「D(伝説)」へ

筆者が初めて見た時の感想は「何をねぼけたこと言ってんだろう」でした。確かに手狭だが、この「C」の暮らしに不満はない。(なんといっても取引先が近い)そして、本当のことを言えば、この「C」を選ぶ際に、もっと広い別の場所が良いんじゃないか?と言った現会長の意見に乗らなかったのは君だろう、と。(注:正確にはaの単独判断ではなく、幹部数名が現会長の意見に乗らなかったのでした)

とはいえ、人は、2か所スペースがあっても、片方に集まりたがり、片方に物を運び込んでしまうのです。結果、「C」がギュウギュウのギュウになりまして…筆者に至っては「窓際5cm」の位置に席があるんです(何かの映画のタイトルみたいですね)。窓際族ってよく言いますが、こんな隣接して配置することめったにないと思います。これほどに窓際でなければ充分に快適な「C」ですが、さすがに「窓際5cm」は冬は寒く、夏は冷房をガンガンにしても30度近い。そしてなんだか息苦しい気がする…。二酸化炭素濃度を測ったら、これはダメなんでないか…という数値を示すようになりました。寒空の中、窓をあけ二酸化炭素濃度の低減につとめますが、外気が入り寒いという声も…。それでもなぜか出社してしまう弊社のスタッフ…

うん、たしかにこれは、会社としてアカン…

と気づかされました。

 

そして、どうやってこの件を会長に伝えよう、ということになりました。

実は、現会長がずーっと口を酸っぱくして言っていたんですよね…。

「2か所に分けるとよくないよ」「うまくいかないよ」と。

そもそも「C」に引っ越す前に、「広いところに引っ越しなはれ」と言ってたんです。

でも、なんていうかぁ…つい「C」を選んでしまいましてぇ…。

会長が推す広い場所を蹴って、「C」がいいんだもんと駄々をこねての現在だったんですよね(えへへ)

(口うるさいわりに駄々をこねられると折れるのが弊社の会長)

えーと、なにが言いたいかといいますと

「年寄りの話、聞いとくもんだな……」(今更)という話でした。

 

ただ、新事務所、a社長が選んで、頑張ってなんだかいろいろ図面を引いて、業者ともアレコレ相談して、いい感じに整えたみたいです。

物価高騰の折、お財布事情は明らかに厳しくなっておる中、正直若干無理をしました!
(aは経済設計を追求したといっていますが…)

ほら、数年前の写真に比べて(リンク)………広すぎかも………しれません。

ここまでお読みになった方はお気づきかと思いますが、われわれ、さんすうが、にがてです。

引っ越し……って奥が深いですね。

 

そんなわけで、ベイジュは積極的にお仕事を募集しております!

今まではお客様においでいただくのも心苦しいほどのリアルな狭さで、ドアを開けたらいきなり冷蔵庫みたいなことになっていましたが、

今度はお客様をお通しするスペースができます!!!(えばりっ)。5月19日以降、どうぞ遊びにおいでくださいませ…。

新住所はこちらです(5/19~)

千代田区神田神保町2-40-5 東久ビル4階(1階がまいばすけっとのビルです)

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