季節のイベント

12月だから、リースを巻こう!

はたと気づけば12月……。春に事務所を引っ越したので、冬の玄関飾りも新調しなくちゃだわ💖 ということで、今年もJardin nostalgique(ジャルダン ノスタルジック)さんのリースキットを発注。Youtubeのレッスン動画を見ながら、さっそく制作スタートです。小さいながらも会議室ができたので、動画視聴しながらの作業も楽々。これがあこがれの「丁寧な暮らし」ってやつ…?

今回は、「ダブルリングリース~星月夜~」に挑戦しました。青江先生がゴッホの名画・星月夜をイメージしてデザインしたという、華奢さと静謐さがコンセプトの一品。細めのリースを2本合体することで、キラキラとした星月夜を浮かび上がらせるという寸法らしいです。すてきなパンフレット付きの花材をお店に受け取りにいくと、先生が「午前中スタートのレッスンがさっき終わったところなの~~。1日で作ると大変かもだから、2日にわけてもいいよ~」とおっしゃいます。そうね、もう今、夕方だしね。ずいぶん掛かってるわね。でもあたし、去年、こさえたことあるから。もう慣れてるから大丈夫だもん、フンフンフーンと思いながら帰路につきました。

まずは花材をバラして並べて、種類ごとに短くカットしていきます。(外側のファーストリースの分)目分量がすぎるとアレかしらと思い、今年はちゃんと定規を用意。

先生が、「今回は華奢なリースだから、最初に全部切らなくても大丈夫。足りなくなってから途中で足しましょう。」とおっしゃっていたので、針葉樹やコットンは半量ほどカット。切りそろえた花材は、トレイに取り分けて準備万端です。

ちなみに、花材の手前の輪っかが「リースベース」。今回は、この鉄のわっかに花材をくくりつけていきます。最初につくるのは、外側のファーストリース。針葉樹をベースに、深いインクブルーの「ビバーナスティナス」などをちりばめていきます。星月夜でいうと、夜空のグルグル部分なんかな…という印象。

針葉樹をつまんでリースベースに乗せ、巻き巻き開始です。

我ら左利きは、「先生の動画とは逆回りになる」というのも昨年学んでちゃあんと覚えています。ワイヤーは外から中。茎の切れ目は手前! 間違えません。かわいらしいワイルドフラワーたちをバランスよく配合しながら、どんどん巻き進めます。

これなら一晩で終わるかしら」と余裕もでてきたので、先生が花材をくわしく解説している動画を見ながら巻き進めることにしました。すると……「ベースの緑は、ヒムロスギとブルーバードが2種類あるから、よく混ぜて使ってね」と言っています。
「ん?」
緑の山は、ひとつしかないぞ…。

確かに針葉樹の枝は2本あったけど、「全部使わなくていい」って言ってた気が……。

でも実は、巻きはじめの5cmぐらいとそれ以降で、土台の葉っぱの手触りが違うって…思ってたの…。そうか、上の赤丸と、下の赤丸で、木の種類が違うんだわね。

巻きはじめで使ったのは、「ヒムロスギ」(黄色っぽい深緑、写真右)、途中から「ブルーバード」(青っぽい深緑、写真左)という、まったく別の針葉樹です。実はこれ、写真で見るより数段かっこ悪いのです。実の配置はあとからでも微調整できるのですが、土台の色が途中で変わってるのは調整できない。というか、巻いてるときにあんなに違和感を感じていたのに、どうしてスルーした、私…。

これが…2年目の慢心ってやつですか…。 

できる気になって確認を怠ると、だいたい失敗するものです。うん…。こういうのをそのまま見過ごしてはいけない。やりなおそう。手順通り、きちんと動画も見よう。ここからならリカバリーできるもん。そうしよう、そうしよう、と自分を励ましながらワイヤーを逆回転して花材をはずし…残しておいた花材も全部切ってリスタートです。

ほら、ヒムロとブルーバードをバランスよく配合してあるでしょ。上にブルーバード、下にヒムロを多めにして巻きつけていきます。

同じことを2回やってますから、当然巻くスピードも当社比3倍ぐらいになり、あっという間にリカバリー。「やはりこういう時は急がば回れだな!」なんて思っていたのですが、途中でふたたび不安がよぎりはじめます。

針葉樹を入れていたかごの「底」が見えるんだよなあ……。なのに、まだ残り数センチ巻けてないんだよなあ。先生が「花材は半分ぐらい余るはず」っておっしゃてたのに、どうしたことでしょう…。ぐぬぬぬ…。
そうだ、あの、丸いお星さまのような実の軸が、いい感じの枝になってたような??

これ。

これを再利用しよう。そうしよう…

ということで、なんとかギリギリ緑の大地を途切れさせずに、1周つなげることに成功。
ワイヤーがぺろっと出ているところ(時計の3時あたり)から、反時計周りに巻いていきました。明らかに巻きはじめが太く、途中で「足りないんでないか…」と思ってから細くなり、最後の最後に別の花材を巻いたのが明らかですが、これは、これでよし!! さっきと話が違い、恐縮でありますが…私は、幼いころから筋金入りの「おおざっぱ」なのです!(キリリ―)
だってこれはこれでかわいいんだもん。いいんだもん。これが私の星月夜ファーストリース。と、「セブンルール」みたいなことを言って、第一夜終了~!!

はい、気を取り直してセカンド(内側)のリースです。こちらの花材は、アジサイやスターチスなどブルー系の花材と、ゴールドに着色したプリザーブドのカスミソウなどお星さまのようなキラキラが印象的な花材たち。特にアジサイは最近、シックな色合いのものが増えたなあ、という気がします。

ていねいにチョキチョキ。

これがカスミソウのゴールド。お星さまみたいで本当にキャワイイ。

はい、具が揃いましたよー。この段階でもうオサレが爆発しています。こういうのって、最初の設計次第ですよね…。(青江先生はその辺のバランスが抜群にステキなんです)

くるくると華の糸(ワイヤー)で巻きつけます。

セカンドリースは花材がやわらかいので、ファーストリースに比べて圧倒的に巻きやすい。キラキラを配合しながらぐんぐん巻いていきます。楽しい。

30分ぐらいでこんな感じ。なんかほら、おとぎ話のお姫様がかぶっとる花冠みたい💖
そうそう、先生がこの辺まで来たら
「ファーストリースと合体してみて、バランスを見ましょう」って言ってた(動画で)
うむうむ。よっこらせ…と。

うん。

2本とも太すぎて、くっついとるね…。

うすうす気づいてた。「華奢とは言いがたい」という事実に。なんか先生の動画のと違うなーとは思ってた。

でも、ほら。
ギュッとにぎれば、多少すき間ができるんじゃない? もはやお洋服買う時に息を深く吐く、みたいな感じだけど、何とかなる予感がする。

そうだ!! 最初のリースの「太い方と」、2つ目のリースの「細い方」をくっつければ…ほら!!

若干のすきまができましたぞぃ!!! いける!!! 例の素材が足りなくなって別の枝を足したあたりの細さが功を奏しているワ。
最後は必殺仕事人のようにワイヤーをピピーッと引き

リボンやオーナメントでおめかしすれば……

かんせーい。しゅてきだわーーー💖

繊細、とはちょっと違うかもしれないけど……あったかみのある、大人な雰囲気のリース。新しい事務所のドアのブルーグレーと、とってもマッチしています。しばらくの間はこちらのリースがみなさんをお出迎え。幸せが宿るように、ドアプレートにはヤドリギも飾っています。

そろそろ本格的に寒くなってきます。みなさまご安全に年末年始をお過ごしくださいね。

※昨年の記事はこちら→「おしゃんなリースを作りましたよ!」
https://beijyu.jp/blog/2021/12/wreath/
※(おまけ)会議室に転がっていた謎の鳥とヤドリギの実。ヤドリギが高い木に寄生できるのは、実がすんごく粘着質で、タネ入りのフンが木の上にピタッとくっつくから、なんだそうです。たしかに「食べて~」と言わんばかりの実ですよね。コレ。

しかもヤドリギって、1年でこの折れ曲がった節1個分しか伸びないんですって。切り花にしても水あげしづらいので、有名な割にあんまり見かけないんですよ。あと、ヨーロッパには「この枝の下ならキスしてもいい」という言い伝えがあるらしいですが、あの人たち日常的にキッスしてません? という気がしないでもないでもない。本当のいわれをご存じの方がいらっしゃったら教えてください。

 

今回のリースでお世話になったのは「Jardin nostalgique(ジャルダンノスタルジック)」さん。魔法使いがいそうなステキな花屋さん+ケーキ屋さんでいろいろ妄想が捗ります。

HP→http://www.jarnos.jp/

 

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